国立国会図書館関西館
京都府相楽郡
2002
1996年に実施された国際建築設計競技493作品(国内274作品、国外42カ国219作品)において、最優秀作品に選定された。ナショナルライブラリーはどこの国においても文化の殿堂であり、国内外に対し国の威信を示す中核施設である。この関西館も同様である。今後幾世紀にも亘って文化の中心施設として存在しなければなりません。その永続性は、デザインにおいては長い伝統のなかで培われた価値の継承でなければならない。そして、極限までにシンプルに練り上げることであった。設計から工事、竣工まで7年に及んだ大プロジェクトであったが、所期の目標である「中庸」という言葉に相応しい建築になった。
Photography
Kotaro Hirano, Karoku Katoh, Satoru Mishima