中庭の家
神奈川県横浜市
2013
中庭を含む、地下1階下部に免震装置を設置した邸宅である。中庭を囲むように3世帯が居住する。中庭を介することで、お互いの気配を感じ、大きな家族の絆を育むことを願った。大きな建物であるが。ほとんどすべての部屋が、道路側と中庭側との両面に窓があり、採光、通風とも充分に享受できる。外壁の仕上げは、レンガを貼った後現場で削った。職人が丁寧にサンダーで削り、その上に防汚塗料を施した。大きな壁面であるが威圧感を感じさせないきめの細やかな質感である。使われている仕上げ材はすべて自然の素材である。時間を経て、周囲の竹も繁り、擁壁の石垣に苔が育ち、外壁の色も落ち着き、邸宅にふさわしい品位のある落ち着いた佇まいになる。