テラスハウス・センター北
神奈川県横浜市
2009
4戸が共有の中庭を囲む、事業用の賃貸テラスハウスである。この計画でめざしたのは、住民同士の自然なふれあいの場づくりである。賃貸住宅におけるコミュニティの形成は、居住期間や生活背景の違いから大変難しい。計画は、中庭を核としてそれぞれの住戸の入り口を向かい合わせに設け、否応なしに住民どうしが顔を合わせる仕組みである。オートロックのエントランスを経たモッコクが日陰をつくる中庭は、小さな子供の遊び場としても安全であり、子供を介して地域情報の共有化を計ることになる。