テラスハウス・センター南

神奈川県横浜市
2004

事業用の賃貸テラスハウスであるが、ひとつのプロトタイプを目指した。計画地周辺は東京郊外の典型的景観を呈している。それは、それぞれの宅地が狭く、建物だけで敷地の大半を占め、敷地からはみ出るような駐車や、1階のシャッターを下ろしたままのテラス窓、様々な家財道具が外に置かれるなど雑然とした風景である。計画はこの現状に対し建物を前面の道路から5m後退させ、高めの囲塀の前庭をつくり駐車場兼中庭とした。また1階床を1m20㎝高くし、室内からの車越しの視線を確保した。このことで、道路からの視線を気にせずプライバシーを保ち、整った外観をつくり出した。この建物は中央に中庭を設けたコートハウスである。中庭からの採光、通風により、周囲からの視線を気にせず住むことが出来る。

Photography
Karoku Katoh